福島第1原子力発電所の事故により、水道水への放射性物質の影響が不安視されています。そんな中、3月22日に行われた東京都の調査にて、乳児に対する基準を超える放射性物質が測定されました。
測定が行われたのは、東京都水道局の金町浄水場、朝霞浄水場、小作浄水場。金町浄水場では210Bq/キログラム、朝霞浄水場では不検出(20Bq/キログラム)、小作浄水場では32Bq/キログラムの放射性ヨウ素(ヨウ素131)が測定されました。
食品衛生法が定める乳児の飲用に関する暫定的な指標値は100Bq/キログラム。そのため、210Bq/キログラムの放射性ヨウ素が測定された金町浄水場の水道水を使用する地域に対して「東京都水道局から、乳児による水道水の摂取の自粛が求められました。」対象地域は、東京都23区、武蔵野市、三鷹市、町田市、多摩市、稲城市です。
しかしながら、23日に行われた金町浄水場の調査では190Bq/キログラム(速報の値)が測定されました。22日の値よりも低くなっていることから、都は「21日の雨で大気中の放射性物質が溶け込んだため、濃度が上がったのではないか」としています。
また、原始安全委員会が定める飲食物摂取制限に関する指標値は300Bq/キログラムとなっているため、都は「長期間飲み続けなければ、健康への影響は直ちにはない。代替水が確保できなければ飲んでもよい」としています。
※2011年3月25日修正
×朝霧浄水場
○朝霞浄水場
お詫びして訂正致します。