ウォーターサーバー商品を提供しているのは、宅配水業界と呼ばれる業界ですが、この業界は近年著しい成長を成し遂げています。
このウォーターサーバーに先行する形で、「水」の個人消費市場を席巻していたのが「ミネラルウォーター」です。
90年代以降にマンションなどの水道水の衛生面が指摘され、ミネラルウォーターの使用が急拡大しました。
ウォーターサーバー業界、あるいは宅配水業界と言うのはこのミネラルウォーター市場の後を継ぐ者を位置づけて間違いないでしょう。
つまり水道水では満足ができない顧客を取り込むのが、ウォーターサーバーという商品なのです。
ウォーターサーバーを利用すれば、少なくとも一般量販店で販売されているミネラルウォーターよりも500 mlあたりの値段で言えば50円前後の低い価格で、しかも純度が高く、なおかつミネラルが含有されている水（ミネラル含有量は業者によって異なりますし、化学処理を施さない天然水であること、最大の売りにする業者もあれば、化学処理によってミネラル含有量を調整することを売りにする業者もあります）を手に入れることができます。
また、ミネラルウォーターはそこまで多く消費しないけれども、浄水器は必ずつけるというような過程もこのウォーターサーバー業界がその潜在顧客として対象にしている世帯となります。宅配水業界はその業界規模を年々増大させており、特に2011年の震災移行は、水備蓄の観点からも、注目が集まっており、事実その消費量も増大しました。